コロナ禍により国内のスキー業界は来場者の減少が顕著に現れました。また、夏期の集客には以前から課題があり、より深刻な状況に陥る結果に。
そこで、私たちはアルパインモビリティの新しいアイテムを国内マーケットに提案することにしたのです。
それが、マウンテンカートというブランドでした。この出合いは偶然であり、新しい冒険のスタートでした。
私たちは、このアルパインモビリティに関心を持ってから4年目を迎えます。絶えず変化する日本のスキー業界に新しいソリューションを見つけ、マーケットに浸透することを継続的に努力してきました。
業界は、スキーまたはウインターシーズンを中心とした運営から、スキー客とスキー以外の訪問者の両方に対応する通年型の山岳リゾートへのアプローチに移行しようしています。
地球温暖化による伝統的なウインタースポーツでのマーケットの不安定性に伴うプレッシャーは、当社と当社のお客様に共通の問題意識として認識しています。
アルパインモビリティで私たちがすべきこと
アルパインモビリティの当社の取り組みは、当初、積雪機以外のシーズンを対象とした革新的な製品の導入から始まりました。
しかし、現在ではお客様に通年を通したソリューションを提供することを目的とし、製品ラインナップを揃えることに重点を置いています。
さらに、EU と米国の両方の業界で我が社が築き上げた広範なネットワークを活用して、国内のお客様の通年山岳リゾート運営の開発をさらに支援するために活動を拡大しています。
アルパイン向け取り扱いブランド
Eurojumper(ユーロジャンパー )
実績のある収益源を他社の追随を許さない価格で提供
ユーロジャンパーはポーランドを拠点とするEU規制に基づく厳しい安全基準をクリアしたバンジートランポリンメーカーです。
商品ラインアップは据え置きモデルから移動タイプまで、最大4台までのバンジーステーションを組み合わせてセットアップできるようになっています。
そのバリエーションの展開によって、さまざまな顧客のニーズに対応できる製品ラインアップを提供しています。
ユーロジャンパーは、伝統的なポーランドのハイエンドカスタムデザイン製造会社と、オリジナルのバンジートランポリンの発明で世界的な成功を収め、1991年から世界中で事業を展開しているドイツの専門会社ユーロバンジーのタッグを組み生まれました。
市場では最も幅広いジャンルのバンジー トランポリンモデルを扱うメーカーとなっています。
各モデルには、安全性の証しとなる重要な証明書 (TÜV など) を含み、個人ユーザーから公共事業のハイエンド事業者など、さまざまな購入者が選択したコンポーネントがが実装されています。
ユーロジャンパーの乗り物と設備は、すべての主要な国際安全基準を満たしており、世界中の顧客から信頼されています。
世界中で 500を超える事業者と2,300台を超えるバンジーを納入してきたユーロジャンパー バンジー トランポリンは、事実上世界の隅々まで販売されているといっていいでしょう。
国内では、モビリティ ソリューションズが2023年にユーロジャンパーを製品ラインナップに加え、新潟のスキー場で冬期営業を成功させました。
私たちのチームが開発したアクセサリーを追加することで、ユーロジャンパーは、スキーやスノーボードの顧客だけでなく、雪で楽しむという新しい楽しみを求めていたスキーユーザー以外の顧客も取り込むことができ、冬のウインターレジャーを楽しませるために活用されています。
Moonbikes(ムーンバイク)
迅速·静けさ· エレクトロニクス
ムーンバイクは純粋にレジャーを楽しむために生まれました。 ノイズのない静けさが没入感を高めてくれます。また、ガソリンなどの嫌な臭いもありません。運用するための施設を用意する必要もなく、乗りやすく、 持ち運びや保管が簡単です。
ムーンバイクはフランスアルプスのサン・ニコラ・ド・ヴェロースという小さな村で始まりました。
創設者兼CEOであるニコラス·ミューロンは、夏にはクルマ、自転車、スケートボード、電動自転車、オートバイ、ホッピング、ローラースケートなど、数え切れないほどの移動手段があるにも関わらず、冬にはモビリティ ソリューションは非常に限られていて、環境に大きなダメージを与えていることを気にしました。
特に雪が降ったときの交通手段は、クルマやスノーモービル。山への愛とテクノロジーへの深い関心に触発されたニコラは、何か違う移動手段の必要性を認識し、ムーンバイクが生まれました。
ムーンバイクに乗れば、瞬発的な電動トルクと静粛性を感じることができます。だからこそ、冬のワンダーランドを友達と一緒にスリリングに楽しむことができるようになるのです。
事業者にとっても優しいソリューション
ムーンバイクはシンプルな構造と、合理化されたデザインのおかげで軽量化を実現しました。
おかげで、乗りやすく、持ち運びや保管も容易で、ビジネスソリーションとしても有利なアイテムとなることです。
重量はスノーモービルの約1/3、バッテリー込みでわずか87kgです。オプションのデュアルバッテリーを追加すれば、航続距離を2倍にすることもできます。
サイズも自転車と同じぐらいで、幅はわずか70cm。狭い場所での移動も容易で、クルマのヒッチキャリアまたはトラックの荷台で輸送できます。
サイズ、軽量、低重心のおかげで、ムーンバイクは誰でも簡単に乗ることができます。部品点数は200未満で、チェーン、エンジン、各種オイルが不要となり、メンテナンスも簡単で最小限で済みます。
国内での実績
日本のスキー場には、アジア各地からの観光客がやってきて、年々、増加の傾向にあります。
そんななか、カスタマーが増えることで、アクティビティの提供に苦労していたスキー場が、2022~2023年のウィンターシーズンにムーンバイクを投入しました。
事業者やインストラクターたちは、アジア圏観光客の多くが、雪の経験がほとんどないにもかかわらず、バイクやスクーターの移動に慣れていることにすぐに気づきました。
雪に不慣れなカスタマーであっても、スキーシーズンを楽しめる親和性の高さから、ムーンバイクはすぐに人気となり、最初のシーズンでのべ数千台の乗車を生み出しています。
また、頻繁に使用されているにもかかわらず、必要なメンテナンスは、いくつかのキーボルトの締め具合をチェックし、ブレーキラインとフルードレベルをチェックするだけでした。
それ以外の作業といえば、バッテリーを充電するだけで、すぐに事業としての運用がスタートできたのです。
Mountaincart(マウンテンカート)
マウンテンクラフトというメーカーはバイエルン州の丘から生まれました。マウンテンクラフトが開発したマウンテンカートは、山岳レジャーのヨーロッパ市場で最も実績のある無積雪時の製品の1つです。
レジャー産業の業者にとっての最大の魅力は、システムを導入することの容易さです。
マウンテンカートは、専用のコースやインフラへの設備投資を最小限におさせることができます。
ほとんどのスキー場では、すでに存在する施設で簡単に運用を開始できるのです。
バイエルンのエンジニアリングと細部へのこだわりにより、ヨーロッパアルプスで生き残るために生まれたクオリティの高さは、日本の特殊な山岳条件であっても信頼性が高く、その耐久性の高さは証明されています。
その結果、メンテナンスコストが最小限に抑えられる利点も生み出しました。
マウンテンカート誕生の秘話
マウンテンカート誕生のストーリーは、ドイツのローゼンハイム近郊から始まります。
一人の父親でありエンジニアでもあるジョセフ·ジェスベルガーが、週末に家族を楽しませたいと考えたアイデアが最初でした。
このアイデアが形になると、近所の人たちだけでなく、近郊のスキーリゾートの人からもマウンテンカートへの関心が高まりました。
そして、すぐにマウンテンカートの魅力はスキーリゾートに伝わり、 口コミで広がっていったのです。そして、このマウンテンカートというブランドが誕生しました。
それ以来、マウンテンカートのブランドと製品は、代理店が世界20か国以上に広がり、レンタルステーションは100か所以上のボリュームあるビジネスへと成長し成功しています。
各ステーションには30台~150台以上のマウンテンカートが置いてあり、夏と冬の両方で事業者にこれまでになかった追加の収益をもたらしました。
当初から妥協しない大切な点は、可能な限り高品質であること。
そして、安全面、細部へのこだわりにフォーカスしていることです。
この理念によりリピート顧客の確保、事業者の満足度、評判と顧客満足度が生まれ、継続的に成長しうる強力なブランドが誕生したのです。
マウンテンカートは弊社がアルパインモビリティとして最初に導入した商品でした。
2020年の夏に発売され、人気のアクティビティとして受け入れられています。無積雪時のアクティビティを探していたスキー リゾート事業者にとって大きな収益源であることが証明されました。
現在、国内10ヵ所以上のスキー場で導入され、この市場においてマウンテンカートは確かな実績を積み上げています。